福井市の小寺正樹副市長が、職務上知り得た秘密を市職員OBに漏らしたとして略式起訴されたことを受け、西行市長は副市長の辞職届を27日に正式に受理しました。

■福井市 西行茂市長
「市民の皆さんに、市政への信頼という意味でそれを損ねたということもあり、非常に申し訳なく思っている」

福井市の西行茂市長はこのように述べ、小寺正樹副市長による不正について陳謝しました。

小寺副市長は3年前の2022年に福祉部長を務めていた際、介護福祉事業を巡って、市内の社会福祉法人に勤める市職員OBの求めに応じ、公募に申し込んできたほかの事業者の情報を漏らしたもので、福井区検が26日、地方公務員法違反の罪で略式起訴しました。

去年10月に書類送検された時点で、小寺副市長から辞職届が出されていて、西行市長は略式起訴を受け、正式に受理しました。

これにより小寺副市長は任期を3年近く残して3月末で辞職となります。

市のナンバーツーによる不正を受け、西行市長は自身の処分についても、今後調査を行う倫理委員会の結果をもとに判断するとしています。