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福井市の副市長を書類送検へ 地方公務員法違反 介護福祉事業をめぐり、外部の市職員OBに情報漏洩か 福井県警

2024年10月3日 20:16
福井市の副市長を書類送検へ 地方公務員法違反 介護福祉事業をめぐり、外部の市職員OBに情報漏洩か 福井県警
FBCの記者が事実確認を求めた際の小寺副市長=今年7月8日、福井市役所

福井市のナンバー2に不正の疑いです。福井市の小寺正樹副市長(59)が、職務上知り得た情報を市職員OBに漏らしていたとして、県警は地方公務員法違反の疑いで書類送検する方針を固めました。

捜査関係者によりますと、小寺副市長は2年前、職務上知り得た情報を外部に漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いが持たれています。当時は福祉部長を務めていて、第8期の介護計画で認知症の人をグループホームで受け入れる介護サービスの事業者を公募しました。

その際、市職員OBで福井市内の社会福祉法人に勤務する鯖江市の男(74)の依頼に応じ、スマートフォンのショートメッセージ機能や電話、それにメールのやり取りで、公募に申し込んでいる他の介護事業者の情報を漏らしたとみられています。

この公募には6つの事業者から申し込みがあり、最終的にこの男が勤務する社会福祉法人が選ばれたということです。

公平性が欠かせない事業者の公募に関する情報の漏えい。FBCは今年7月、小寺副市長を直撃していました。

■福井市 小寺正樹副市長
「今、お話することはないので」
「(Q.実際にあったでしょう?)それについても何も答えられない」
「(Q.説明責任は?)お話しすることない。(Q.取り調べを受けていない?)お話しすることはない」

一方で、見返りに金品を受け取った形跡などは確認されておらず、警察の調べに対し小寺副市長は「市職員OBの男からの依頼を断ることができなかった」と容疑を認めているということです。

県警は市職員OBの男についても、情報を漏らすようそそのかした地方公務員法違反の疑いで書類送検する方針です。

この件について、西行市長は…。

■福井市 西行茂市長
「送検されるという話ですけど、正直言ってビックリしている。驚いている」
「そういった事実が報道されたことに対しては、市民の皆さまに大変申し訳なく思っています」

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