県民歓喜の新幹線開業から半年 3連休最終日も多くの観光客 にぎわい実感の一方で課題はインバウンド?
北陸新幹線の県内開業から16日でちょうど半年。3連休最終日の16日も、福井駅では県内で休みを過ごした人たちが旅の思い出と土産を手に福井を後にしていました。
■東京から初めて福井に
「新幹線で手軽に来られたのと恐竜が有名で子どもが見たいと言っていたので(来た)」「たのしかった」
■東京から・20代
「緑豊かな所だしご飯は美味しいし最高だった。ふくいサーモンと、福井発祥と聞いたので秋吉。ジェラートで福井県産のメロンを使ったやつとか色々食べてとても美味しかった。(リピートは)あり。また来る」
JR西日本金沢支社によりますと、東京方面への「かがやき」と「はくたか」は16日午前から満席が続きました。
にぎわいはデータにも表れています。大手通信会社のデータを基にした県の推計によると開業後、8月までの5か月間に新幹線駅周辺を訪れた人の数は去年の同じ時期に比べ23%増えました。特に北陸新幹線沿線の関東圏からは42%、信越地域からは76%増えています。
さらにこの開業効果を加速させるカギを握るのがインバウンドです。訪日外国人向けのナビゲーションアプリのデータをもとにした統計では勝山市の人気が急上昇していて、中でも「越前大仏」が注目を集めています。
■オランダから
「越前大仏に行ったきれいだった。インスタグラムで越前大仏の写真を見たから」
高さ17メートルの大仏や壁一面に並ぶ1281体の仏像が「写真映え」すると話題の越前大仏。外国人観光客の多くが知るきっかけとなっていたのはSNSです。
■アメリカから
「とても美しい。(大仏が)大きい。奈良の大仏よりこっちの方が好き」「田舎は最高。高い山や美しい森、それに田園風景や古民家。テキサスとは景色が違う」
■イングランドから
「観光で文化に触れたくて、よく知られている観光地とは違う場所を巡りたかったのでここに来た。美しい景色を見に来た。ここはのどかで美しい」
外国人観光客は「写真映え」だけでなく、日本らしさや豊かな自然にも魅力を感じたようです。インバウンドが伸び悩む中、魅力ある観光コンテンツや10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーン、それに越前がにのシーズンなどを追い風にした、さらなる誘客拡大に期待がかかります。