能登半島地震を受けて、福井工業大学は2月5日から予定している入学試験について、石川県七尾市の試験会場については試験の実施を取り止めると発表しました。同会場での受験を希望する学生には、最寄りの金沢市の試験会場を案内するとしています。(1月12日)


大学によりますと、七尾市の試験会場では例年およそ30人が受験していたということです。一方、同大学所属の学生も25人が被災したそうで、全員無事を確認したものの、自宅が被害を受けた学生も多いことから、大学は自宅が全壊した学生の学費の免除など経済面で支援することにしています。

一方、仁愛大学では石川県出身の学生35人から家屋の損壊などの報告を受けたということです。被災した学生向けの奨学金を新設する考えです。受験生については受験料を免除する他、別の受験日を設定する方向で検討しています。県立大学ではおよそ35人の学生が被災したということです。福井大学は12日現在、被災状況を調べています。

卒業などを控えて単位の認定が重要となることから、各大学では被災した学生については柔軟に対応していくとしています。