若狭路を自転車で巡る「わかさいくる」 観光誘客へルート整備進む、全長126キロ 専用器具備えた“自転車の駅”も68か所 川島キャスター体験リポ
嶺南の市町では、風光明媚な若狭路を巡るサイクリングルートの整備が進んでいます。自転車を活用した観光誘客「サイクルツーリズム」の現状について、川島キャスターのリポートです。
■リポート 川島秀成キャスター
「サイクリングルートの起点、JR敦賀駅です。ここから高浜まで、ブルーの矢印に沿って進むと、若狭ならではの景観が楽しめます。あいにくの雨ですが、行ってきます」
若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」は、JR敦賀駅から高浜町の若狭高浜駅までの全長およそ126キロのコースで、2021年から県などが整備を進めています。
■リポート 川島秀成キャスター
「短い間隔で矢印があるので、分かりやすいですね」
ルート上には、分かりやすい看板や案内表示を設置。また、休憩ポイントやトイレを利用できる場所として、途中の店舗など68か所を「自転車の駅」に認定し、空気入れや自転車を立てかけるサイクルラックを備えている他、サイクリスト向けの商品を開発している店舗もあります。
また、サイクリストの増加を見込んで、こんな宿も誕生しました。
■リポート 川島秀成キャスター
「敦賀湾一望のこちらの部屋。中まで自転車を運べる他、引き出しには整備用の工具、そして疲れた体を癒すマッサージグッズもそろっています」
今年1月にリニューアルした、その名も「輪(りん)の間」。サイクリストをターゲットにした専用ルームで、週末を中心に予約は好調だといいます。
■敦賀さざなみリゾート ちょうべい 小野川昭弘支配人
「敦賀半島もルートになるということで、われわれも拠点として寄与できればと」
こうした宿はルート上に26あり、県は「サイクリストにやさしい宿」として認定しています。宿では今後、自転車を持たない宿泊客向けに、レンタサイクルも整備する方針です。
■敦賀さざなみリゾート ちょうべい 小野川昭弘支配人
「ロケーション的には最高なので、あとは認知度を上げるのが急務かなと思っている。その相乗効果でよりお越しいただければ」
若狭湾サイクリングルート推進協議会では今後、国のナショナルサイクルルート指定に向けて、整備を加速していく方針です。