子どもの権利の尊重を 福井市が条例の制定目指す こども専門分科会が市長に案提出 3月市会を経て、来年度施行へ
子どもが未来に輝くまちにしようと、福井市が条例の制定に取り組んでいて、子どもが自由に意見を言えるような社会を目指すとしています。
福井市では、子どもたちの未来が輝くまちを目指して「こども未来条例」と「こども未来計画」の策定を進めています。こども専門分科会の西村重稀会長が23日、福井市の西行茂市長に条例と計画の案を提出しました。
条例案は17条からなり、子どもたちが1人の人間として意見が言える明るい社会を目指すことや、子どもの権利を尊重することなどが盛り込まれています。
策定に向けて、分科会ではワークショップを開いたり、アンケートを行ったりして、大人と子どもおよそ1100人から意見を集約しました。この中では「防災センターを作って欲しい」 とか「勉強ができる場所を増やしてほしい」など、子どもたちが安心して住みやすいまちづくりを求める意見が目立ちました。
分科会の西村重稀会長が「国の動きとしては今後、保育の質や子どもの育て方を考える時代になる。福井市も先進的に取り組んでほしい」と述べたのに対し、西行茂市長は「今後も住みやすいまちづくりに協力をお願いしたい」と応じていました。
条例案は3月の福井市議会にはかられ、来年度の施行を目指します。成立した場合、市は市内の学校にパンフレットを作って周知を図りたいとしています。