遮断機や警報機がない第4種踏切は「廃止が望ましい」 運輸安全委が報告書

去年、群馬県・高崎市の遮断機や警報機がない「第4種踏切」で、9歳の女の子が列車にはねられ死亡した事故で、国の運輸安全委員会は、「第4種踏切」は、「廃止するのが望ましい」とする報告書をまとめました。
この事故は去年4月、群馬県高崎市にある上信電鉄の遮断機や警報機がない「第4種踏切」で、犬の散歩をしていた当時9歳の女の子が、列車にはねられ亡くなったものです。
国の運輸安全委員会は27日、事故原因などについて報告書を公表し、女の子が踏切内に入った犬に注意が向いていたため、接近する列車に気づくことができなかった可能性があるとしました。
そのうえで「第4種踏切」については、「安全性の向上のためには、廃止するのが望ましい」と指摘しました。
廃止ができない場合は、遮断機と警報機がついた「第1種踏切」にするべきだとしていて、廃止や「第1種踏切」に切り替えるまでは、注意喚起の看板を設置するなど安全対策をおこなうよう求めています。