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小児がんと闘う子どもや家族を応援する「そうたの部屋」 こめられた思いとは…?福島県福島市

2025年2月20日 18:48
小児がんと闘う子どもや家族を応援する「そうたの部屋」 こめられた思いとは…?福島県福島市
福島市の紺野蒼汰くんは2月20日のきょう、10歳の誕生日を迎えるはずでしたが、闘病の末、2024年に小児がんで亡くなりました。
蒼汰くんと同じように小児がんと闘う子どもたちや、その家族を応援したいと、蒼汰くんのお母さんが先日チャリティーイベントを開きました。

■蒼汰くんの母親の紺野美香さん
「そうたの部屋ということで(息子の)蒼汰の好きで固めたもので開催しています」

福島市の紺野美香さん。
2024年7月、長男の蒼汰くんを白血病で亡くしました。
■美香さん
「蒼汰が一番好きだった昆虫が、ヘラクレスオオカブト。釘付けでした、欲しいって」

抗がん剤治療や骨髄移植など辛い闘病生活のなかでも生きる希望を絶やさなかった蒼汰くん。
大好きな昆虫や鉄道を支えに9歳という短い生涯を生き抜きました。
その蒼汰くん。自分が辛いにも関わらず闘病する他の子を見ては「何かできないかな」と気遣っていたと言います。

■美香さん
「蒼汰がいろんな人を気にしてきたので、泣くことはいくらでもできるが、私も蒼汰の意志を継いで、いま病棟でがんばってる子どもがいるし、同じ思いをしている人たちがいるので寄り添いたい気持ちでいます」

蒼汰くんの優しさや思いやりを大事にしたいと、母の美香さんは親交のあった人たちと支援団体「そうたの部屋」を設立。
小児がんと闘う子どもたちを支援しようと、この日チャリティーイベントを開いたのです。
蒼汰くんが好きだった昆虫を展示したり、生前に描いたイラストを元に作ったキーホルダーを販売したりしました。
収益の一部や会場で集まった募金は、蒼汰くんが入院していた県立医科大学附属病院の小児腫瘍内科に寄付されます。

■訪れた親子
「この子の楽しみに来たが、私も少し貢献出来たらなと思って来た」
■訪れた女性
「優しい気持ちが皆に伝わって闘病してる子どもや家族、みんな協力し合って元気でがんばってもらえたら」

この日は200人以上が訪れました。
■美香さん
「とても喜んでると思う。人の喜ぶところを見て自分も楽しむ子だったので、私もうれしいです」

小児がんの子どもたちを支援するチャリティーイベント「そうたの部屋」は、次回は3月16日(日)に福島市本町の「まちなか交流施設 ふくふる」で午前11時から午後4時まで開かれます。
最終更新日:2025年2月20日 18:50
福島中央テレビのニュース