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【信号無視にイヤホン!ながら運転も…】違反自転車に「青切符」導入へ【福島】

2024年6月12日 19:09
【信号無視にイヤホン!ながら運転も…】違反自転車に「青切符」導入へ【福島】

改正道路交通法が可決・成立し、今後、自転車の交通違反に対し、反則金が科される可能性があります。
私たちにとって身近な交通手段である自転車改めて交通ルールを考えます。

福島市でこの日行われていたのは、通勤通学の時間帯の交通取り締まり。
この場所では、4月に10代の男性が運転する自転車が横断歩道を渡っていた70代女性に衝突し、歩行者の女性が大けがをする事故がありました。

特に通勤通学の時間は危険な自転車走行が多いという声を受けて、警察官が街頭に立ち交通ルールの徹底を呼びかけます。

自転車は車道が原則ですが、歩道を走る自転車が多く、その都度、警察官が自転車を止め、通行区分違反として指導・警告します。

取締りにあたる警察官
「自転車は車両なので、歩道は歩行者のためという場所。自転車は道路側を走ってください」

こうした自転車の交通違反に今後、反則金が科されるようになります。
5月に可決・成立した改正道路交通法では、自転車の交通違反に対し、16歳以上を対象に反則金を納めれば刑事罰を免れる「青切符」を導入します。

県警本部 交通指導課 佐藤亮介次席
「自転車は気軽に乗れるものということで、交通ルールを守らずに運転したり、交通事故にあったり、時には加害者になるケースも増えているので、そのようなことがないように、導入された」

警察庁によると、全国で自転車が関連する事故は2022年7万2千件あまりと3年連続で増加。
このうち、自転車側に違反があったのは、約7割に上ります。

これまでは刑事罰の対象となるいわゆる「赤切符」を交付していましたが、手続きに時間がかかるなどの問題があり手続きの時間が短く、より効率的な取り締まりができる「青切符」を導入することに。

具体的には信号無視や右側通行などの通行区分違反、運転中の携帯電話の使用。
また傘差し運転やイヤホンを付けて周囲の音が聞こえていない状態での運転など、都道府県の公安委員会が定める規則に違反することも対象です。

具体的な反則金は今後、決められますが、5千円から1万2千円程度となる見込みです。

県警本部 交通指導課 佐藤亮介 次席
「今一度、家庭や学校、会社などで自転車の基本的な交通ルールについて再確認して、交通事故にあわないように、交通事故を起こさないように皆様が気をつけてもらいたい」

改正道路交通法は2年以内に施行される予定で警察は、いまから自転車の交通ルールを確認するよう呼びかけています。

    福島中央テレビのニュース