県土の約半分が選挙区の「福島3区」議席を取るのは…
区割りの変更で県土のおよそ半分が選挙区となる「福島3区」。
この広大な選挙区を舞台に議席を争うのは…
■立憲・前職・小熊慎司(56)
「政治の信頼を回復するそうした選挙でなければならないと肝に命じている」
■共産・新人・唐橋則男(63)
「裏金はどのように使われ、どういういきさつでなったのかまだ解明されおりません」
■無所属 前職・上杉謙太郎(49)
「自民党・公明党の議員が会津の地からいなくなってしまう。これはあってはならない」
「政治とカネの問題」はもちろん、農業や観光、人口減少など重要課題が山積するなか、候補者はこの選挙区で何を訴えるのでしょうか。
■小熊 慎司さん・立憲・前
「みなさんの暮らしを分厚い中間層をつくる政治にしていくのか…」
会津を中心とした「旧福島4区」に強固な地盤を持つ立憲民主党の前職小熊慎司さん。
その小熊さんはというと、とにかく走る、走る。
新たに選挙区に加わった棚倉町でも…走る!
女性スタッフも追いつくのを諦めるほど、走り回ります。
超短期決戦と言われる今回の衆院選。
新たに選挙区に加わった自治体では1分1秒を惜しんで支持を訴えます。
■小熊 慎司さん・立憲・前
「政治の信頼がないので政治への信頼回復、裏金政治から公正で正直な政治に変えていくこれを前提にしたうえで様々な政策を訴えていきたいと思います」
一方、無所属の上杉謙太郎さん。
県南の「旧福島3区」に強い地盤を持ちますが、第一声を会津若松市で行いました。
自身の「裏金問題」の責任を取るとして予定していた自民党・比例での出馬を断念した上杉さん。
ところが、3区からの出馬を予定していた自民党の前職も同じく「裏金問題」により、土壇場で出馬を辞退する展開に…
上杉さんは公示日の2日前に無所属で立候補することになりました。
ただ、この前代未聞の事態とあって…
■自民党の県議
「ポスターや広報紙が間に合わなかったために、このような形で遅れてしまった」
公示の翌日になってもスタッフが急ピッチで作業。
応援にかけつけている自民党の県議も走り回りながら掲示板にポスターを貼っていきます。
スタートで出遅れたものの県南の支持をしっかり固めて、会津での浸透を図ります。
■上杉 謙太郎さん・無・前
「地元のため、福島復興のため、日本のため、世界のため、そして何よりも農林業のため。もう一度、自民党の候補者を選んでいただきたい」
この戦いに割って入るのが共産党の新人、唐橋則男さんです。
■唐橋 則男さん・共産・新
「物価高騰が私たちの暮らしを直撃しているのがいまの実態、この状態を変えるには日本共産党が躍進してまずは大幅な賃金を上げていくこと」
喜多方市出身の唐橋さん。
初めての選挙だけに名前をいかに浸透できるかがカギです。
共産党という組織力を武器に支持の拡大を訴えます。
唐橋さんが照準を合わせるのは「政治とカネの問題」。
街頭演説でも全容解明を声高に主張します。
■唐橋 則男さん・共産・新
「自民党がやっているのは“ならぬことをやってきている”ということ。ここで日本共産党の躍進でここにストップをかけて解明をしながら…」
加えて元JA職員だった強みを生かし食料自給率の向上や農業予算を増やし、安心できる農業の実現も訴えます。
■唐橋 則男さん・共産・新
「自民党の政治を変えていくと。裏金の問題、暮らしの問題、平和の問題、会津なのでコメの問題について訴えている」
生活圏や商業圏も大きく異なる会津と県南が舞台の福島3区で、貴重な1票を誰に託すか…
注目の衆院選は10月27日が投票日です。