中間貯蔵施設などのモニタリングめぐり文書の不正発覚・福島
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環境省は2日、大熊町側の「中間貯蔵施設」や「クリーンセンターふたば」の地下水などの放射能濃度のモニタリングをしている装置の校正報告書の一部が不正に作成されていたと発表しました。
不正されていたのは、大熊町側の「中間貯蔵施設」と「クリーンセンターふたば」の8か所9機の校正報告書で、2021年5月から複数回、文書の偽造がなされていたということです。
不正された文書には、今回のモニタリング事業とは関係ない企業の名前が入った証明書が記載されていたということです。
環境省は、文書の偽造を行っていたとされる業者を確認していて、刑事告発も視野に、福島県警に事案を相談しているということです。
環境省によりますと、文書の不正があった機器の測定値を、改めて確認したところ、すべて検出下限値未満(不検出)か、基準値を下回っていたということで、放射性物質による周辺環境への影響はないということです。
地下水などのモニタリングをめぐっては、定期的に、装置に不具合がないか、数値に誤差はないかの確認作業が行われていて、今回は、正しい値を示していることを確認した証として作る“校正報告書”をめぐって、不正が行われました。