「すごくさみしかった」駅前ににぎわいを…青空市場を企画した主婦の思い
大型商業施設の撤退などが続き、空洞化が懸念されるJR福島駅の西口で7月、小さな青空市場が開かれました。
企画したのは地元に住む主婦。失いつつある駅周辺のにぎわいを取り戻し、未来につないでいきたいという強い思いがありました。
7月28日JR福島駅の西口の通りで開かれたのは、小さな青空市場「ひだまりマーケット」です。
福島市や郡山市などでとれた農作物の直売や手作りの雑貨の販売といった15の店が参加しました。
企画したのは駅の西口に住む主婦の阿部彩さん。
このイベントを開いた理由は?
■「ひだまりマーケット」を企画した阿部彩さん
「イトーヨーカドーの閉店が一番のきっかけで西口が静かになってしまったことが、私も夫もすごくさみしいなと思って…」
2024年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店。
約40年にわたり、市民に親しまれた大型スーパーの撤退は、街の中心部の空洞化に拍車をかけています。
■「ひだまりマーケット」を企画した阿部彩さん
「人通りがこれから無くなるんだろうなと思って、すごくさみしかった」
にぎわいを取り戻し、多くの人が気軽に立ち寄れるイベントができないか…
思いついたのが、この「ひだまりマーケット」でした。
そんな思いに応えようと、阿部さんの知人たちも力を貸してくれました。
■onigiriya にこまる渡邉 美恵子 店長「(こうしたイベントで)にぎわいを取り戻すっていうのはすごく大事だと思いますね」
「ひだまりマーケット」は今回が初めてだったにも関わらず、この日は大盛況。
■伊達市から訪れた親子
子ども「楽しい」
母親「すごくいいと思います、楽しくて。こういうイベントがあると来たいですね」
阿部さんは今後、若い世代も巻き込んでJR福島駅の西口により大きなにぎわいをつくりたいと考えています。
■「ひだまりマーケット」を企画した阿部彩さん
「大学生とか高校生にも出展ブースを設けて、今後未来を担う若者たちにもそういう機会を与えられるようなマーケットにしていけたらと思っています」
「ひだまりマーケット」は9月22日(日・祝)にも開催を予定しているということです。