青葉真司被告、起訴内容を認める 「京アニ放火殺人」裁判員裁判
4年前の京都アニメーション放火殺人事件で、36人を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。
青葉真司被告は、2019年7月、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われています。
午前10時半すぎに始まった裁判員裁判で、車イスに乗った青葉被告は、検察官が読み上げる起訴状をうなずきながら聞いた後、「間違いありません」と起訴内容を認めたうえで、「事件当時はこんなにたくさんの人が亡くなると思っておらず、今はやり過ぎたと思っています」と話しました。
これに対し弁護側は、青葉被告は当時、「責任能力が完全になく、無罪である。無罪でないにしても減軽されるべき」と主張し、一方の検察側は、「責任能力は完全に残っていた」とし、「妄想ではなく、筋違いのうらみによる復しゅう」などと指摘しました。
裁判では青葉被告が動機や背景について何を語るかが注目されるとともに、刑事責任能力があるかどうかが争点となり、今後、被告を鑑定した2人の精神科医が証言する予定です。