【同性婚訴訟】九州の原告が最高裁に上告 早期の法制化を求める 福岡高裁は「憲法13条違反」初判断
同性婚が認められていないのは憲法に違反するとして、九州の同性カップル3組が国を訴えている裁判についてです。原告側は26日、同性婚の法制化を求め、最高裁に上告しました。
この裁判は、福岡県と熊本県に住む同性カップル3組が、同性同士の結婚を認めていない民法などの規定は憲法に違反するとして、国に損害賠償を求めたものです。
福岡高裁は13日、同性婚を認めない現在の法律を「違憲」とする判決を言い渡しました。
「同性である場合の婚姻について法制度を設けていないことは、幸福を追求する道を閉ざしてしまう」などとして、幸福追求権を保障した憲法13条に違反すると初めての判断を示したほか、法の下の平等を定めた憲法14条などにも違反すると判断しています。一方、賠償を求める訴えは退けました。
原告側は26日、国会が同性婚を可能にするための立法を怠っているなどとして、早期の法制化を求め、最高裁へ上告しました。
■福岡市の原告・まさひろさん
「法律婚をしたいという気持ちで訴訟しています。法律を作ることで人を幸せにできる立場にある人が、法律を作らない。違憲という判断も出ているのに、まだ法律を作らない。本当に何をしているんだろうと思います。私たちができることすべてを尽くしていきたい。」
同性婚をめぐる裁判の2審では札幌高裁と東京高裁でも違憲判決が出されていますが、いずれも原告側が最高裁に上告しています。