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自動車部品の製造会社が取引先16社に無償で金型など保管させる 下請法違反で公正取引委員会が勧告 

2025年3月7日 15:45
自動車部品の製造会社が取引先16社に無償で金型など保管させる 下請法違反で公正取引委員会が勧告 
公正取引委員会の会見

福岡県直方市に本社を置く自動車部品の製造会社、フタバ九州が取引先の16社に対し、無償で金型などを保管させていたのは下請法違反にあたるとして、公正取引委員会が7日、再発防止策を講じるよう勧告しました。

公正取引委員会によりますと。フタバ九州はおととし4月から去年9月までの間、自動車部品の製造を委託する16社に、発注を長期間、行わないにもかかわらず、計3733個の金型を無償で保管させていたということです。

金型は大きなものでおよそ3.7トンで、多いところでは1社900個を超える金型などを保管させていました。

公正取引委員会の調査を受け、フタバ九州は去年12月までに16社に対し、本来支払うべきだった保管費用として、合わせて2914万円を支払ったということです。

公正取引委員会は、下請事業者の利益を不当に害さないことを取締役会の決議などで確認することや、発注担当者に下請法の研修を行うなど社内体制を整備することを勧告しました。

フタバ九州の親会社は「下請法遵守の徹底とコンプライアンス体制の強化に努める」としています。

最終更新日:2025年3月7日 19:15
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