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建設現場の職人たちが出前授業 高校生がガス圧接や足場組み立てを体験 ものづくりの楽しさ知って

2025年3月3日 6:54
建設現場の職人たちが出前授業 高校生がガス圧接や足場組み立てを体験 ものづくりの楽しさ知って

福岡県宮若市の高校で、生徒が建設業の仕事を体験しました。先生役は現場で日々汗を流す職人たちです。人材不足が慢性的な課題となるなか、ものづくりの魅力を伝えました。

細かな手さばきで重機を操作する高校生たち。福岡県宮若市の鞍手竜徳高校では26日、工業系のコースの2年生46人が建設業の仕事を体験しました。先生役は現役の職人たちです。23の企業から31人が集まりました。

■職人
「いまの建設業界は人が少ない状態です。」
「年々減少しています。少子高齢化に伴って人が減少しているのは確かだと思います。」

建設業に従事している人の数は、1997年度のピーク時は685万人に上りましたが、年々減少し、2022年度は479万人と3割減少しています。人手不足で思うように工事が進まず、工期が遅れる事態も相次いでいるといいます。

今回の出前授業は、ものづくりの楽しさを知ってもらうことで人材確保につなげたいと、九州地方整備局が企画しました。生徒たちはさっそく、鉄筋をバーナーで溶かしてつなぎ合わせる圧接作業に挑戦しました。

■職人
「2本の鉄筋がいま1本になった。ここからは絶対に外れない。2本のものが1つの鉄筋になって完成するのが、鉄筋のガス圧接という仕事。」

■児玉悠一朗 記者
「中庭では高校生たちが足場の組み立て作業を行っています。」
■職人
「こっちがはまったら、次はこっちを入れる。」
「どうやった?楽しかった?きつかったよね。でも頑張った!」

生徒たちは真剣な表情で職人の技を教わりながら、普段できない仕事に触れていました。

■生徒
「きょう来るまではあまり興味がなかったのですが、この体験をして興味を持ちました。」
「本当にすごいなと、尊敬しかないですね。今回で自分の行きたい道が見えてきそうで、結構参考になりました。」

ものづくりにかける職人たちの思いを肌で感じた生徒たち。九州地方整備局では、建設業の担い手確保のため、今後も取り組みを続けていくことにしています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2025年2月26日午後5時すぎ放送

最終更新日:2025年3月3日 6:54
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