セブンに買収提案のカナダ企業、「友好的な合意を目指す」と声明
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セブン&アイ・ホールディングスに買収提案をしている、カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールは、「セブン&アイと友好的な合意に達することができるよう、建設的に協働していくことを期待している」とする声明を公表しました。
声明文では、「半年以上前に買収提案を公表してから複数回にわたり日本を訪問し、多くのステークホルダー(利害関係者)の方々と対話を重ねてきた」と明らかにしています。
また、セブン&アイが日本で担っている「緊急対応インフラとしての役割」を維持し、客のプライバシーと安全を守る意向を示しました。
セブン&アイ・ホールディングスをめぐっては、2月27日に創業家が、クシュタール案への対抗策として検討していた自社買収のための資金調達のめどが立たなくなったことが公表され、自社買収案が白紙となっています。
セブン側は、自力での企業価値向上策を打ち出すことを検討していて、5月の株主総会に向けた提案の期限までに、どう説得力のある案を決断できるのかが注目されます。