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大・中・小のホールに可動式の客席 こだわりの「緞帳(どんちょう)」福岡市民ホールの内部を公開

2025年2月28日 18:34
大・中・小のホールに可動式の客席 こだわりの「緞帳(どんちょう)」福岡市民ホールの内部を公開

福岡市・天神に完成した福岡市民ホールのオープンまで1か月となりました。オープンに先駆けて28日、ホールの内部が報道陣に公開されました。

福岡市民ホールは、福岡市・天神の須崎公園に3月28日にオープンします。地上5階、地下1階の建物の内部に入ってみると。

■中村安里アナウンサー
「明るいエントランスですね。ガラス張りなので柔らかい光が差し込んでいます。天井には装飾があって芸術的な空間です。」

来館者を迎えるエントランスホールは、天井が高く開放的な空間です。壁に使われた天然の木がぬくもりを感じさせます。

来館者だけではなく、立ち寄った人も気軽に利用できるカフェも設置されています。

福岡市民ホールは、築60年を超えた福岡市民会館に代わる施設として、2022年に整備が始まりました。総事業費はおよそ260億円で、ホールの座席数は1.4倍の規模となります。

メインとなるのは、こちらの大ホールです。

■中村アナウンサー
「広いですね。客席は3階まであります。客席の赤と壁のシックな茶色で、洗練された雰囲気のなか芸術を楽しめそうです。」

大ホールの客席はおよそ2000席です。舞台両端の壁には、音をよりよく響かせる素材が使われていて、質の高い芸術鑑賞が楽しめるといいます。客席は3階席まであり、高い位置からでも舞台が見やすい造りとなっています。さらに、こんな仕掛けも。

■中村アナウンサー
「客席が地下へと下がっていきました。」

前方の客席は可動式で、地下に収納するとオーケストラが生演奏をするスペースになります。

さらに、舞台の「顔」にもこだわりました。高さ13.5メートル、幅21メートルの博多織の緞帳(どんちょう)です。よく見ると、伝統的な献上柄です。どんな演目にも合うようにと落ち着いた色が選ばれました。

このほか、およそ800席の中ホール、研修や会議にも使える小ホールなど、市民が用途に応じて使用することができます。

また、キッズスペースも設置されていて、立ち寄っただけの人でも利用できます。

■福岡市 文化施設課長・山口学さん
「60年にわたり市民の皆さんに愛着を持って親しまれた福岡市民会館を引き継いで、機能を拡張した施設として多くの方にご利用いただきたいと思っています。」

福岡市民ホールは3月28日にオープンします。新たな文化を発信するとともに、市民の交流拠点としての活用も期待されます。

最終更新日:2025年2月28日 18:34
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