延長コードなど配線器具の火災に注意 電源プラグのほこりは水分を使わず「から拭き」で
テレワークをする人が特に気をつけてほしいのが、延長コードなどの配線器具が原因となる火災です。5年間で2倍に増加していて、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけています。
これは、NITEが公開した実験動画です。コードリールの最大消費電力を超えた状態で使い続けていると、およそ30分後、大きな音を立てて発火しました。
NITEによりますと、全国では5年間でおよそ2倍に増加したということです。
■NITE担当者
「事故の原因の1つと考えているのが、コロナ禍でテレワークが増え、普及が進んだ。自宅で使われる機器が増えた。そこから発生が高止まりになっています。」
こうした火事を防ぐために使い方を注意したいのが、延長コードです。
家具の影になるなどして放置されると、電源プラグにほこりがたまったり、曲がったりして、発火する恐れが高まります。
■樋口淳哉記者
「電源プラグの周りについたほこりを取り除く際に気をつけないといけないのが、水分を使わないことです。」
ほこりを掃除をする時は、アルコールなど洗浄液を直接かけずに、“から拭き”で汚れを取り除く必要があります。ほこりが湿気を帯びると発火する恐れがあるためです。また、延長コードなどは定められた最大消費電力を超えないように使うことが大切です。
NITEは「家庭内の配線器具の使い方や設置状況をこの機会に見直してほしい」と呼びかけています。