九州北部の各地では山間部だけではなく平地でも断続的に雪が降っています。慣れない雪の対応に追われる人たちもいました。

一面の銀世界です。まるで雪国のような景色が広がっています。

■吉村史織フィールドキャスター
「福岡市南区の油山にきています。市内から車で30分ほどで一面の雪景色。真新しい雪が降り積もっています。」

キャンプ場や牧場などを備え、市民の憩いの場となっているアブラヤマフクオカですが、21日午前、訪れた人の姿はまばらでした。

■地元の高校生
「学校は休みです。雪で休みになりました。あまり下の方は積もってなかったので、上にきたらどうかなと思って来たら積もっていてびっくりしました。」

■ABURAYAMA FUKUOKA・本田 真之さん
「こんなに積もるとは思いませんでした。ここまでは予想していなかった。」

急きょ、21日午後から臨時休園に入り、22日も終日休園することになりました。

一方、景色がかすむほど雪が降っていたのは、福岡と佐賀の県境にある三瀬峠です。

■山本竜誠記者
「三瀬トンネルの料金所前です。バイクが転倒しています。」

助けに入った料金所の作業員によりますと、バイク2台がスリップしたということです。

九州北部にはこの冬一番の寒気が流れ込み、福岡県添田町で氷点下0.9℃、大牟田市で氷点下0.1℃など福岡・佐賀の14地点で今季最低気温を記録しました。

福岡市中央区でも今季最低となる1.2℃を観測しました。

■町ゆく人は
「朝、外に出たら周りの家の屋根が白くなっていたから寒いんだなと。」
「寒すぎて家から歩くとき涙が出そうでした。」

福岡市東区の住宅街で撮影された映像では、屋根にはうっすらと雪が積もっています。

■吉村フィールドキャスター
「こらでは3台の車がスタッドレスタイヤに交換しています。順番待ちもできているようです。」

■訪れた人
「冬用のスノータイヤを。そんなに運転しないんだけど、もし何かあったとき怖いかなと思って。」

福岡市のオートバックス福岡原店では、雪の予報が出て以降、スタッドレスタイヤに交換する人やチェーンを買いに来る人が急増したといいます。

■オートバックス福岡原店・能塚 呂 フロア長
「電話も鳴りぱっなしです。特に遠方に行かれる人が多いですね。山道を通らないといけないとか。」

福岡管区気象台によりますと、福岡県では22日昼過ぎにかけて、山地だけでなく平地も大雪になる恐れがあるということです。