【10年に1度の暑さ】ことしのGWは熱中症に注意 24日から「特別警戒アラート」の運用も 暑熱順化で予防を 福岡
27日(土)から始まることしのゴールデンウイーク、少し気になる情報があります。期間中、10年に一度の暑さになる予想だからです。熱中症に注意が必要です。
■元木寛人フィールドキャスター
「きょうは 心地よい風が吹き涼しさを感じる福岡ですが、GWはどのような気候になるのでしょうか。」
福岡管区気象台によりますと、ゴールデンウイーク期間中の4月28日(日)から5月6日(月)にかけては、平均気温が平年と比べて1.9℃以上、上昇することが予想されています。
これは“10年に一度”の暑さに該当するということです。
気温が高くなると警戒が必要なのが、熱中症です。
国は対策を強化するため24日から「熱中症特別警戒アラート」の運用を始めます。
環境省と気象庁はすでに「熱中症警戒アラート」を発表しています。
「熱中症警戒アラート」は、観測地点のいずれかで気温や湿度などをもとに、推計した「暑さ指数」の予想値が「33」以上の場合に発表されています。
エアコンなどのある涼しい環境で過ごし、こまめな休憩・水分補給を呼びかけています。
あすから運用が始まる「熱中症特別警戒アラート」はこれより1段階上の情報です。
発表の基準は各都道府県ごとにすべての観測地点で、「暑さ指数」の予想値が「35」以上の場合に前日に発表されます。※福岡県は12か所
広い範囲で過去に例がない危険な暑さになると予想される場合に発表される情報で、自分だけではなく周囲の人の命を守るよう呼びかけます。
具体的には涼しい環境で過ごすことを求めるとともに、熱中症対策が徹底できない場合は責任者らに屋外イベントの中止や延期を呼びかけます。
発表の基準となる「暑さ指数 35」とはどのような暑さなのでしょうか。
特別警戒アラートの条件、県内全12地点で「暑さ指数35」以上の日は過去にありません。
ただ、久留米市や太宰府市など、去年までの5年間で5つの観測地点でそれぞれ「35」を記録しています。
福岡市では去年8月3日に「暑さ指数 34」を記録しました。福岡市消防局によりますと、この日は18人が熱中症で搬送されています。