【福岡地裁】小学校教諭だった妻を“殺害” 夫「妻を殺害していません」起訴内容を否認 自宅に遺体を1か月“放置”は認める 検察「マンション購入を巡るトラブルがあった」「殺害する動機があった」と指摘
福岡県久留米市のマンションで妻を殺害し、遺体を放置した罪に問われている男の裁判です。25日、福岡地裁で開かれた公判で男は「妻を殺害していない」と殺人の起訴内容を否認しました。
殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、久留米市の無職、渡辺司被告(42)です。
起訴状によりますと、渡辺被告は去年9月、久留米市内の当時の自宅マンションで、妻で小学校教諭の彩さん(当時35)の首を圧迫して殺害し、1か月にわたり遺体を放置したとされています。
最初に死体遺棄容疑で逮捕された渡辺被告は、ことし1月に久留米地裁で開かれた初公判で死体遺棄の罪について起訴内容を認めていました。この直後に殺人の疑いで再逮捕されました。
25日に福岡地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、渡辺被告は「私は妻を殺害していません」と話し、殺人罪について起訴内容を否認し、無罪を主張しました。死体遺棄の罪については、再び起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「被告と彩さんにはマンションの購入を巡るトラブルがあった」「被告には殺害する動機があった」と指摘しました。
一方、弁護側は遺体の内出血の状態などから、彩さんが自殺した可能性が否定できないと主張しました。
26日と27日、10月1日には証人尋問が行われ、10月2日に被告人質問、10月9日に論告・弁論が予定されています。判決は10月21日に言い渡される予定です。