【落胆】「街のシンボルなのに」JR小城駅にスプレーの落書き 1903年開業の国の有形登録文化財 器物損壊の疑いで被害届 佐賀
佐賀県のJR小城駅で、駅舎の壁にスプレーで書かれた落書きが見つかりました。駅舎は国の有形登録文化財に登録されていて、市の担当者からは落胆の声が聞かれました。
■山本竜誠記者
「JR小城駅です。駅の改札入ってすぐそばの外壁がシートで覆われています。」
明治36年、1903年に建てられ、2015年には国の有形登録文化財にも指定されているJR唐津線の小城駅。貴重な駅舎で見つかったのが、金色のスプレーで書かれたとみられる、直径20センチほどの大きさの、ハートのような形の落書きです。
小城市によりますと、8月9日、「JR小城駅の駅舎の壁に落書きされている」と、駅を管理しているJR九州から市に連絡がありました。
JR九州によりますと、小城駅は午前7時半から正午までは駅員がいますが、正午以降は無人駅となり、駅のホームには誰でも入ることができるということです。
長年、街の人に親しまれてきた文化的な建造物で起きた心ない行為に、駅を所有する市の担当者は。
■小城市教育委員会 文化課・本村浩二さん
「文化財でもあり、街のシンボルでもある小城駅でこういうことが発生したことは大変残念だと思っています。一人一人の心がけで、こういう建物は二度と造れないという意識を持って、大切にしていただければと思います。」
今回の被害を受け、小城市は器物損壊の疑いで警察に被害届を提出しました。警察は、駅周辺の防犯カメラを確認するなどして調べています。