医師「異例」 インフルエンザ急増で学級閉鎖相次ぐ 修学旅行で集団感染も 福岡
福岡県内で、インフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいます。例年インフルエンザの本格的な流行が始まるこれからの時期、注意することを取材しました。
福岡市内のクリニックでは24日、発熱で来院した9歳の男子児童に、インフルエンザの検査が行われていました。
約10分後、検査の結果が出ました。
■桜坂なかやまこどもクリニック・中山英樹 院長
「Aのところにうっすら線が入っています。インフルエンザA型です。」
『桜坂なかやまこどもクリニック』では、先週インフルエンザの患者数が急増し、前の週の約2倍でした。
■中山院長
「異例だと思います。考えられる要因としては、9月は人との接触が増えたが、10月に入って運動会や遠足、合唱コンクールなどイベントがかなり増えているというのが一つ。それから、少し気温が下がってきて、湿度も乾燥してきていますので、そういった要因があるんじゃないかと思います。」
福岡県内全体でも1医療機関あたりのインフルエンザの患者数が基準を超えたため、福岡県は10月5日にインフルエンザ注意報を発表しています。
感染拡大に伴い、学校にも影響が出ています。
林間学校や修学旅行などで集団感染も発生するなどして、24日は福岡市で10校30クラス、北九州市で11校21クラス、久留米市で3校3クラスが、そのほかの地域で22校45クラスが休業の措置をとっています。
『桜坂なかやまこどもクリニック』の中山院長は、本格的なインフルエンザのシーズンはこれからだとして対策を呼びかけます。
■中山院長
「まずはワクチン。10月に入って多くのクリニックで接種が始まっていますので、ぜひ、今までインフルエンザにかかられていない人、ワクチンを打っていない人は打っていただきたい。」
“コロナ禍”で流行しなかったために免疫のない人が多く、流行しやすいということしのインフルエンザに、例年以上の注意が必要です。