【飲食店など8棟焼く】常連客に愛された店が次々に また木造密集地の火災 発生件数は去年は過去最少に 北九州市
5日夜、飲食店など8棟が次々に焼けた北九州市八幡東区の現場から、最新情報を伝えてもらいます。元木さん。
■元木寛人フィールドキャスター
鎮火から13時間以上が経った今も、焦げ臭い匂いが残っています。北九州市八幡東区の火災現場です。
あちら、店の2階部分が激しく燃えています。天井は焼け落ち、壁の骨組みは真っ黒に焦げて電線に倒れかかっています。
午前10時から警察と消防による合同の実況見分は先ほどいったん終了しました。今は消防による個別の確認作業が続いています。
建物は密集しています。地元の方は「一つの長屋のようだ」と話していますが、建物と建物の間が非常に狭くなっています。
5日の夜、マンションから火災の状況を見ていた方によりますと、きのうの夜は風がなかったということで、徐々に燃え広がっていくのが分かったということです。
また、この場所に70年近く住んでいる方は、その方が来た時からこの建物は建っていたと。かなり古い建物で、常に火災の危険性は感じていたと話していました。
■松井礼明アナウンサー
現場は、どういった場所だったのでしょうか。
■元木フィールドキャスター
店主、お客さんともに常連さん、なじみの方が多くて、70代、80代の方を中心にいらっしゃる場所だと話していました。
また、店を営んでいる方はこちらに住んでいるのではなく通いの方も多いという話でした。
先ほど八幡東区の職員がこの場所に来まして、被災した店の方に「見舞金」の説明をする場面も見られました。
■スタジオ
現場から中継で伝えてもらいました。北九州市ではおととしから木造密集地の火災が相次いでいます。
おととしの4月と8月には旦過市場一帯で2度の火災が起きました。さらにその年の10月、八幡東区の枝光本町商店街で9軒が焼ける火事がありました。
火災を受け、北九州市は火災を感知すると自動で通報するシステムを、木造が密集する市場に設置したほか、防火指導員の新設など対策を進め、その成果もあり、去年は市内の火災発生件数が過去最少となっていました。
しかし、今年に入り小倉北区の鳥町食道街、そして5日の火災と再び相次いだ形となります。