オリンピック種目にもなった世界的スポーツ 日本の伝統的武道『空手』の魅力に迫る【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、東京オリンピックの種目にもなった日本の伝統的な武道『空手』の魅力をプレゼンします。
空手は、琉球王国時代の沖縄が発祥とされる武術で、手や足、膝を使った打撃技や、受け・組み技を駆使することで、心身の鍛錬を行う日本の武道です。そして、競技内容は「形」と「組手」の2つのカテゴリーに分かれます。
『形』は、仮想の敵に対する攻撃技と防御技を、一連の流れとして組み合わせて演武し、技の正確さや力強さやスピードなどを競います。
『組手』は、技は寸止めで、ノックアウトする競技ではなく、相対する2人の選手が決められた部位に、突きや蹴りを速く正確に力強くコントロールして、技を正確に決めてポイントを競う競技です。 ポイントは部位によって異なり、上段突きと中段付きが1ポイント、中段蹴りが2ポイント、上段蹴りが3ポイントとなります。また、場外に出たり、コントロールせず、故意に攻撃部位に当てたり、腕や脚、関節、股間、足の甲などの禁止部位への攻撃、逃げたり、無防備の場合は反則となり、5つになると反則負けとなります。
広島市の道場「誠心館牛田新町支部」では、幼稚園児から大人まで36人が所属し、日々技を磨いています。8月に開催される全国大会には、7人の小中学生が出場します。全国大会に小学生が6人出場するのは、広島県内の道場では最多となります。
道場では「努力は人裏切らない」をモットーに鍛錬に励みます。姉弟で道場に通い、8月に行われる全国大会に『組手』で出場する小学3年生の矢野奨悟くんは「強い子がいっぱいいるから、その舞台に立てるのが楽しみです。」と抱負を語り、6月に行われた広島市の大会で『形』で準優勝、『組手』で優勝した中学2年生の光さんは「お父さんもお母さんも、弟も協力してくれているので、恩返しできるように頑張りたいです。」と話しました。
矢野さん姉弟は一家で空手に取り組んでおり、長男の大悟くんは、現在は九州の強豪校に進学した実力者で、姉の光さんは、小学生時代に学年別の全国大会で準優勝、末っ子の奨悟くんも全国大会に出場しています。さらに、指導するのは母・彩湖さんで、父・悟さんも指導員という空手一家です。「同じ目標に向かって高め合えるのが、空手一家ならではの良さ」と母・彩湖さんは話していました。
最後に皆さんの目標は、小学生も中学生も「目指せ!日本一!!」です。大人から子供まで楽しめる空手に今後も注目です。