長男(3)に暴行の疑い…母親「言うことを聞かなかった」 児童相談所は「早めの相談」呼びかけ
3歳の長男の口などに粘着テープを巻きつけたとして逮捕された母親は「言うことをきかなかった」と供述していることがわかりました。
暴行の疑いで22日に送検されたのは男の子の母親の熊谷瞳容疑者(26)と祖父の和弘容疑者(52)です。警察によると2人は去年9月、広島市南区の自宅で長男(3)の両腕や口などに粘着テープを巻きつけ、段ボール箱に入れた疑いです。
20日、長男はかなりやせた状態で病院に運ばれ事件が発覚。栄養状態は良くなく、意識がもうろうとしていたといいます。
捜査関係者によると2人は、当時の長男の写真をスマートフォンでやりとりしていたことが新たに分かりました。調べに対し、瞳容疑者は「言うことを聞かなかった」と話しているということです。
広島市の児童虐待の相談・通告件数は年々増加していて、昨年度は2884件と過去最多となっています。児童相談所は、「児童虐待かどうか分からない場合でも、気になることがあれば連絡してほしい」と呼びかけています。
■市 児童相談所 力善 安希乃所長
「(子育ての悩みなど)中々声を 上げられない人もいると思う」
「周りにいる方が心配だなとか気になるなと思われたら、早いうちの情報でも良いので、児童相談所に連絡をもらえると」
長男は今も意識不明です。警察は、長男が日常的に虐待を受けていた可能性もあるとみて調べを進めています。
【2025年1月22日放送】