JR四国が2025年3月のダイヤ改正で、JR牟岐線の特急「むろと」の廃止を検討していることが、関係者への取材で明らかになりました。

JR牟岐線の特急「むろと」は、徳島駅と牟岐駅の間を1日1往復運行しています。

上りは、牟岐駅を午前6時59分に出発し、徳島駅に午前8時20分に到着します。

下りは、徳島駅を午後7時33分に出発し、牟岐駅に午後8時58分に到着します。

関係者によりますと、JR四国は2025年3月以降のダイヤ改正に伴い、利用客の減少を受け特急「むろと」の廃止を検討しているということです。

また、徳島駅と阿波池田駅を結ぶ特急「剣山」についても上下4便、徳島駅と高松駅を結ぶ特急「うずしお」も上りの1便が減便の対象として検討されています。

さらに、徳島駅と板野駅を結ぶ普通列車についても、現在の上下37便から5つの便を減少させることが検討されているとのことです。

JR四国では、12月13日の午後に正式に2025年春のダイヤ改正を発表します。

JR牟岐線での特急列車の廃止検討について、徳島県阿南市の岩佐義弘阿南市長は。

（岩佐義弘阿南市長）
「通勤、通学もそうだが、県南の方への、特に観光とかの面ではやはり特急列車があるという利便性が失われてしまうのは、大きな痛手になるのではないか。特急と合わせて、通常の普通列車の存続というのも同時に考えなければならないと思っている」



JR牟岐線、特に阿南市より南は採算が厳しいとも言われますが、一方で地域に欠かせない公共交通をどうやって維持していくか、徳島県全体で考えていかないといけないのではないでしょうか。