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相次ぐ交通死亡事故 県内の交通マナーはどうなっているのか その現状とは【徳島】

2024年12月12日 17:56
相次ぐ交通死亡事故 県内の交通マナーはどうなっているのか その現状とは【徳島】
2024年に徳島県内では交通死亡事故が相次いでおり、12月11日までに33人が亡くなっています。

事故を減らすには、道路を利用する私たちひとりひとりの心掛けが重要となってきますが、交通マナーはどうなっているのでしょうか。

徳島県内の現状を取材しました。



徳島県の小松島ステーションパークとJR中田駅を繋ぐ約2kmの遊歩道。

途中、交通量の多い県道と交差する場所には、信号機のない横断歩道が設置されています。

この場所で取材を続けていると...道路交通法では、信号機のない横断歩道で、横断しようとする歩行者や自転車がいた場合、車は一時停止しなければなりません。

しかし...歩行者に気付いているのか、いないのか、多くの車が通り過ぎていきます。

この場所が特に交通マナーが悪いというわけではありません。

JAF(=日本自動車連盟)が2024年8月に行った調査では、信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているとき、停止する車の割合は県内では44.4%と、全国平均の53%を下回っています。

信号機のない横断歩道ではないものの、2024年10月には徳島市両国本町の横断歩道を渡っていた男性が、車にはねられ亡くなっています。

歩行者の横断歩道での死亡事故は、2019年から2024年11月までで11件発生。

歩行者等妨害等違反の検挙件数は、2024年で535件です。

全体的な取り締まりの強化もあり、2023年1年間の件数をすでに100件以上上回っています。

事故防止には運転する側の横断歩道への意識を高める必要がある一方で、歩行者側もきちんと横断歩道を利用しなければなりません。

徳島市のある道路では、近くに横断歩道があるにも関わらず、使わない人の姿が。

12月11日の朝に1時間かけて調べたところ、15人が横断歩道でない場所を横断していました。

横断歩道以外を横断中の歩行者が亡くなる事故は、2019年から2024年11月までで27件と、横断歩道での11件を大きく上回っています。

徳島県警は、車と歩行者 、双方の交通安全意識の向上が不可欠だと話します。

(徳島県警本部 交通企画課 橋川智洋指導官)
「車を運転する際には、車以外に自転車や歩行者といったものがたくさん周囲におります。横断歩道を通過する際には、周囲の安全を十分確認していただいて、歩行者がいないか、そのほか自転車などがいないかということを確認した上で、安全に速度を落として走行していただければ。歩行者の皆様も、その場所に応じた安全確認をお願いしたい」

事故を起こさないため、そして遭わないために、私たち全員が気をつけなければなりません。

(詳しくは動画で)
最終更新日:2024年12月12日 20:56
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