台風や大雨による浸水被害などが発生して被害を受けた人がいた場合を想定し、ボートを使って迅速に救助する訓練が、9月5日、徳島県阿波市の宮川内ダムで行われました。

「ただいまから救助訓練を実施する、訓練開始」

訓練は、8月30日から9月5日までの防災週間に合わせて行われました。

訓練には阿波吉野川警察署の署員10人が参加し、徳島県警本部機動隊の隊員から救命ボートの組み立て方や運搬方法などを学んだ後、ダム湖に浮かべたボートに乗り込みました。

「大丈夫ですか、もうすぐで到着しますのでお待ちください」

そして、オールを漕いで救助される役の機動隊員のもとへと急ぎ、ボートに引き上げる訓練を行いました。

（阿波吉野川警察署 岡﨑颯真巡査）
「4人でタイミングを合わせてオールを漕ぐことが、1つでもバランスが崩れたら違う方向に曲がったりするので、そこが難しかった。署員全員で掛け声したら、同じ方向に行ったり真っ直ぐ進めたりするので、しっかり声を出すことで要救助者の不安も少しは減ると思うので、声を出すことが大事だと思いました」

（阿波吉野川警察署 齊藤紀行警備課長）
「1回の訓練だけでは、実際の現場で正しい行動ができるわけではありません。日ごろから反復・継続した訓練を行うことで、いざという時に1人でも多くの命を救えるよう、今後とも努力していこうと考えています」