「大規模災害時の帰宅困難者を受け入れ」熊本市中心部で初の対応訓練
熊本市の中心部で18日、大地震などの大規模災害が発生した時に帰宅困難者を受け入れるための訓練が初めて行われました。
訓練は災害による帰宅困難者退避施設に指定されている中央区の熊本城ホールで行われ、周辺の企業や熊本市から約80人が参加しました。参加者は、熊本地方を震源とする震度6強の地震が発生し交通機関が止まったという想定で、帰宅できずに施設を訪れた人の誘導やけが人への対応を訓練しました。
■熊本市市街地整備課 三池史子課長
「その場その場で戸惑うところが散見されましたので、そういうところを一つ一つ、訓練に参加された方々の意見を聞きながら備えていきたいと思います」
周辺の企業や市などでつくる対策協議会では、平日の日中に大規模災害が起きた際の帰宅困難者を約2600人と想定しています。訓練では、建物の段差などで歩行が困難な人の誘導が遅れる場面が見られたということで、熊本市は今後、受け入れる建物の設備についても確認を進める予定です。