「がまだすばい!能登」“今度は私たちの番” 石川県の人も一緒に笑顔で頑張ってほしい
能登半島地震の被災地にエールを送りたいと熊本市立東野中学校の生徒たちが製作しました。
企画した生徒会長の吉峰陽和太さんです。8年前の熊本地震、小学1年だった吉峰さんの自宅の壁にはヒビが入り、数日間、車中泊で過ごしました。
また、当時の東野中は、県内の学校では唯一「全壊」と判定。
吉峰さんは、熊本地震の際に、全国から多くの支援を受けたことを今でも覚えています。
■生徒会長の吉峰陽和太さん「熊本から(熊本地震のとき)実際支援してもらったので、自分たちも何か恩返ししたいと思って始めました」
吉峰さんたち生徒会は、冬休みが明けるとすぐに校内で募金活動を行い、石川県に義援金およそ9万円を送りました。さらに…
■生徒会長の吉峰陽和太さん「何か継続形で(支援)しようっていうふうに執行部で話し合いをしてて、第2弾で何かできることないかなと考えたときに、執行部の話し合いで草木染めって出てきて、今回実施しました」
授業で学んだ草木染めの手法で被災地の中学生に手作りのハンカチを届けることにしたのです。
生徒たちの思いを知った地元の企業や高校生も協力してくれました。
■サーキュライフ川原代表「今日の(染料)は熊本城の桜です。熊本のものを何か贈りたいという話があったので、ぴったりなんじゃないかなと思いました」
まずは、生地に描くイラストやメッセージの部分にロウを塗っていきます。
そのあと、熊本城の桜から抽出した染料につけて、ピンク色に染めると…
イラストが浮かび上がりました。
■女子生徒「スズランの花言葉に「幸せの再来」っていう意味があったからそれにしました。」
■男子生徒「みえるか…?熊本のものを描きたいなと思って。正月地震の映像とかを見てきたので温かい気持ちになってほしいと思います。」
■女子生徒「熊本も地震で熊本城も今、直している途中なんですけど、熊本も一緒に石川県の人も一緒に笑顔で頑張ってほしいなっていう思いを持っています。」
思いを込めた50枚のハンカチとともに、熊本からエールを送ります。
■生徒「このハンカチは熊本城の桜の木の染液で染めました。」「このハンカチを見て少しでも笑顔になってくれると嬉しいです。」
「せーの!※がまだせ、能登~!」※熊本弁で「頑張れ」
■緒方太郎キャスター「熊本から送ったハンカチですが、先日、石川県の中学校に届いたそうです。ハンカチを受け取ったのは、石川県能登町にある松波中学校の生徒たちです。」
■松波中生徒「smileって書いてある。」「なんか、元気になります。」
「熊本の方言でがま出せというメッセージが入っていて…」「どんな意味だと思いますか?」「頑張れとか強く生きてみたいな、そんな感じに聞こえました。」
「寄り添ってもらっている感じがして、温かい人たちだなと思いました。」