【災害関連死】「同じ思いの遺族がつながる場を」熊本地震で4歳の娘を亡くした女性の思い
申請を受けた各市町村が、医師や関係者の判定、専門家による審査会などで災害による死亡か判断します。関連死と認められると、各市町村から遺族へ最大500万円の弔慰金が支給される仕組みです。
熊本地震の後4歳で亡くなりその後、災害関連死と認定された女の子がいます。母親はこの春、今後につなぐための一歩を踏み出しました。
合志市に住む宮﨑さくらさん。熊本地震で4歳の娘を亡くしました。
■宮﨑さくらさん
「悲しいという気持ちはずっと変わらないし、今でも会いたいし、話をしたい」
(携帯電話の動画)
■花梨ちゃん「退院したらいっしょに遊ぼうね。おもちゃでいっぱい遊ぼうね。バイバイ」
娘の花梨ちゃん。先天性の心臓の病気で入院中、熊本地震が起きました。入院していた熊本市民病院は倒壊のおそれがあり、転院を余儀なくされました。本震から5日後。転院の負担も重なり、花梨ちゃんは4歳でこの世を去りました。
リビングに飾られたぬいぐるみや洋服。花梨ちゃんに向けたものです。生きていれば、この春小学校を卒業していた花梨ちゃん。月日がたち、戸惑うことも…。
■宮﨑さくらさん
「最初はおもちゃとかを買っていたんですけど、生きていれば12歳なので、なかなか難しくなってきて想像が…」
こうした中、今さくらさんが大切にしているのが、絵を描く時間です。描くのは、ふたりの女の子。成長した花梨ちゃんとお姉ちゃんです。
■宮﨑さくらさん
「落ち着く時間でもありますし、花梨もよく描いていた。入院中、ベッドの上でクッションを台にして、真剣な顔で。それも思い出すし、思い出の中の花梨と会っているような時間かな。私とお姉ちゃんと花梨をつなぐものなので、すごく大切な時間ですね」