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小6の16人に1人該当「ヤングケアラー」支援施設 熊本市に10/1開所

2024年9月30日 19:42
小6の16人に1人該当「ヤングケアラー」支援施設 熊本市に10/1開所
10/1開所のヤングケアラー支援施設(熊本市)

ヤングケアラーとは「本来、大人が担うと想定される家事や介護などの家族のケアを日常的に行っていることで、本人のやりたいことができないなど、権利が守られていないと思われる子ども」のことを言います。

県が2022年度と2023年度に行った調査では小学6年生の約16人に1人(22年)、中学2年生の約30人に1人(23年)が「世話をしている家族がいる」と答えています。こうしたヤングケアラーなどを支援する施設が熊本市に開所します。

10月1日、熊本市中央区神水に開設されるのは「若者・ヤングケアラー支援センター」です。

■緒方大樹記者
「センターにはマンガやボードゲームが置かれるなど若者やヤングケアラーの居場所となる工夫がされています」

センターには若い世代が気軽に立ち寄れることを目指した空間に加え職員と相談するための個室が完備されています。

ヤングケアラーの支援をめぐり熊本市はこれまで平日の日中を中心とした電話相談のみを行っていましたが、新しい施設には社会福祉士や公認心理師、介護福祉士などの専門スタッフが常駐し、家庭や生活に関する個別の相談ができます。また必要に応じて病院や支援機関などへのスタッフの同行支援を受けられます。また、引きこもりなどで生きづらさを感じる18歳から39歳までの人もセンターで支援をします。

■若者・ヤングケアラー支援センター運営責任者・畠本靖子さん
「自分の悩みが吐き出せるそういったところを目指しているのでゆっくりとした時間をかけて私達と一緒に解決していきたいと思う」

「若者・ヤングケアラー支援センター」は10月1日午前9時に開所します。

■月曜~金曜(祝日・年末年始除く)午前9時~午後6時
■本人からだけでなく家族や友人、知人からの相談も受け付けています。
■熊本市はセンター以外にも電話や、24時間相談可能なメール・LINEで相談を受け付けます。

【電話相談】(平日午前9時~午後6時)
ヤングケアラーに関しては096-243-1300
若者に関する相談は096-243-5600

最終更新日:2024年9月30日 19:42
熊本県民テレビのニュース