AIで変える介護現場 見守りシステムで職員負担軽減へ
職員の負担軽減につなげようと、富山市の介護施設が人工知能を利用した見守りシステムを導入しました。
富山市の介護施設「みどり苑」です。
今月6日から利用者が生活する全ての部屋に見守りシステムを設置しました。
吉田記者「利用者が転倒するなど異常を検知すると、天井のシステムから職員に通知が送られます。職員のスマートフォンでは、部屋の様子をリアルタイムで確認でき、迅速に対処ができます」
システムの導入は県内初めてで、職員が利用者の転倒などにいち早く対応できるうえ巡回の頻度を減らすことにつながるとしています。
システムを開発した会社 コニカミノルタQOLソリューションズ・米岡信芳さん「通知が来て確認することで、見守りができるので 少ない人数で多くの人のケアができると考えています」
介護業界をめぐっては、今年、団塊の世代がすべて後期高齢者となる”2025年問題”が指摘されていて、介護需要の増加に伴う職員の不足や負担の増加がより深刻になると予想されています。
みどり苑 多賀誠一看護介護部長「こういった見える化で、精神的にも負担も減るし、訪室回数も減り、肉体的な負担も減るので介護現場としてはありがたい」
施設では、夜間勤務の効率化などを検討するとしています。