8月、富山市で女性が脅され車などを奪われた事件の続報です。

逮捕された男は女性から現金数万円を奪ったとみられていますが、身柄を確保された際の所持金は数百円だったことが分かりました。

警察は、男が金に困っていたとみて調べを進めています。

長谷川大記者
「高橋容疑者を乗せたとみられる車が富山南警察署を出ました。これから身柄が検察へと送られます」

監禁と強盗の疑いで4日身柄を検察に送られたのは、住居不定、無職の高橋和也容疑者（64）です。

高橋容疑者は8月20日、富山市内で車に乗っていた70代の女性を脅したうえで、車と現金が入ったバッグを奪った疑いがもたれています。

高橋容疑者は岐阜県内まで警察の追跡を振り切り逃走し、小屋に車を乗り捨てて逃げていて警察は全国に指名手配をして男の行方を追っていました。

当初は、山の中に逃げた可能性もあるとみて捜索していたということですが、警察は2日夜、富山市内の商業施設でベンチに座っている高橋容疑者を発見し身柄を確保しました。

調べに対し容疑を認めているということです。

高橋容疑者は、女性から少なくとも数万円を奪ったとみられていますが、身柄を確保された際の所持金は数百円だったということです。

また捜査関係者によりますと、高橋容疑者は、マスクと帽子を着用していましたが、容疑者の顔の特徴を覚えて見つけ出す「見当たり捜査」を行っていた県警の捜査員により発見されたということです。

警察は、高橋容疑者が数日前から富山市に滞在していたとみて、逃走ルートなどを調べています。