岸田総理は能登半島地震で被災した富山県を含む4つの県を対象とした観光復興支援「北陸応援割」を実施することを明らかにしました。被災した県内の観光業者からは観光回復に期待する声が聞かれました。

石川県境近くにある氷見市の温泉旅館「ひみのはな」です。旅館は、地震による被害は配管や天井の一部が破損するに留まりましたが、断水でシャワーやトイレなどが使えなくなった影響で1月12日まで営業休止を余儀なくされました。

ひみのはな　柿谷宗明支配人
「経営的には1番稼ぎ時の正月三が日、売り上げ0になったということで、経営的には大打撃です」

岸田総理は能登半島地震で被災した富山、石川、福井、新潟の4県を対象とした観光復興支援「北陸応援割」を実施すると表明しました。大型連休までの3月から4月を念頭に旅行代金をひとり一泊2万円を上限に50パーセント補助する考えです。

「ひみのはな」では、施設内の設備の修復をほぼ終えましたが、営業再開後は新たな予約がなかなか増えず観光利用は1割に留まっていて、今後、観光客数が回復するか心配しています。現在は、利用者のほとんどが能登地方での復興支援に携わる人ということで、政府の観光復興支援に期待を寄せています。

柿谷宗明支配人
「2月末ぐらいまでは、復興支援の方がご利用いただくと思うんですけど、3月からはですね、以前のように一般の方、県内の方とか観光の方にもまたご利用いただいて、半額でご利用いただけるということなんでまた期待していただければと思います」