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発生から2日 能登半島地震で富山に爪あと 県内各地のドキュメント

2024年1月3日 18:10
発生から2日 能登半島地震で富山に爪あと 県内各地のドキュメント

県内で最大震度5強を観測した能登半島地震、1日の発生から2日までの県内をドキュメントで振り返ります。

地震の揺れによる物音(1日・KNB情報センター)
「ガタガタ・・・」

視聴者提供映像
「わー怖いよー!」

元日の夕方に発生した大地震。

県内で震度5強の揺れを観測したのは観測史上、初めてでした。

強い揺れが元日で賑わっていた県内各地を襲いました。

奥野香子記者
「地震です。地震です。棚から商品が倒れています」

従業員
「しゃがんでください、その場で!その場でしゃがんでください!」

小矢部市の三井アウトレットパークでは、天井から水が滴り落ちました。

富山市のファボーレで上から落ちてきたのは。

天井の部材落下の瞬間
「ガシャン、ガシャン、ガシャン」

客の悲鳴
「キャー!」

天井材の一部とみられるものが、福袋が並べられていた場所に落ちました。

この直後、射水市の川の河口近くでは。

視聴者提供映像(係留していた船が橋に衝突)
「うおっ!あー」

津波が、県内の川や運河に押し寄せました。

海沿いの地域では、住民たちが建物の屋上に避難しました。

視聴者提供 (津波避難の車列)
「うーわ、すごっ」

滑川市では、高台に避難する人たちの車が列を作りました。

呉羽山に避難した人
「(自宅が)海から2キロほどのところ。怖くなって、避難しました」

避難所で住民が寒さに耐えるなか。

永井聖志郎記者
「また揺れ始めました。避難所の中ですが、大きな揺れを感じます」

元日の夜。

不安な夜を過ごしたのは、避難した人だけではありません。

堀下航暉ディレクター
「新幹線が途中で停まっています」

走行中に緊急停止した北陸新幹線。

一時、乗客1400人が車内に閉じ込められました。

およそ半日ぶりに列車から外に出た乗客は。

乗客の男性
「結構横揺れが大きかったんで、脱線みたいにならなきゃいいなというのはちょっと頭によぎった」

乗客の女性
「車内で10時半ぐらい過ぎですかね。おにぎりとお水、そういうのが配られました。すごいそれが助かりました」

永高健二カメラマン( NNN取材班)
「氷見港の近く、建物が倒壊しているのが見えます」

震源からおよそ70キロ、複数の住宅が倒壊した氷見市では、地震発生から一夜明けて。

戸を叩く男性
「トントントン・・・」

男性
「戸が動かないんです。これ動かないと、車が出せない」

住宅の中は壁があちこちで剥がれていました。

記者
「水は?」

男性
「トイレ流すのに用水の水を汲んできた。市内はみんな断水か。(蛇口回してみる男性)出んがです」

氷見市は一時、ほぼ全域で断水しました。

氷見市民病院では。

氷見市民病院総務課 髙島拓也主任
「透析患者に対する透析ができなくなるので、そういったことを避けるために水の使用量を下げながら何とか延命措置している」

給水所では水を待つ市民の長い列ができました。

記者
「どのくらい給水を待っている?」

女性
「3時間です」

男性
「お腹すきました。早く水道が復旧してほしい」

そんな中、氷見駅近くの銭湯では。

電話応対する店員
「はい、有磯の湯です。開いてますよ」

こちらの銭湯では井戸水を利用していて、氷見市内では貴重な営業でした。

記者
「お風呂に入れてどうですか?」

利用客
「幸せです。本当にありがたいです」

利用客の父親と息子(11)
「気持ちよかった」

氷見市や高岡市の伏木などでは、道路が陥没。

液状化とみられる現象も起きました。

高岡市伏木錦町 自治会長
「朝から回ると想像以上にひどかった。水で流すわけにいかない。側溝が(泥で)詰まっている。機能してません」

小矢部市の国道359号線は。

吉田颯人記者
「地震の影響で道路が大きく崩落してしまっています。下の方には巻き込まれた車も確認することができます」

近隣住民
「これ高速道路止まるとアクセス道路になるからね、石川県に抜ける。いち早く仮にでも開通するようにしてもらわんと」

復旧はいつになるか分かりません。

    北日本放送のニュース