東大阪の切断遺体遺棄 男の鑑定留置始まる 大阪地検「犯行当時の精神状態調べるため」6月16日まで

大阪府東大阪市の山中などで国土交通省の男性職員の切断された遺体が発見された事件で、男性職員を殺害し現金などを奪った疑いで再逮捕された男について、大阪地検は刑事責任能力の有無を調べるため、11日から鑑定留置を始めました。期間は6月16日までです。
無職の大木滉斗容疑者(28)は、2024年12月、大阪市中央区で同じマンションに住む国交省航空保安大学校の会計課長、神岡孝充さん(当時52)の首を絞めて殺害し、現金やキャッシュカードなどを奪った疑いが持たれています。
大木容疑者は当初、神岡さんの遺体を遺棄したとして死体遺棄の疑いで逮捕されました。その後の警察の調べに対し、「金が欲しいという理由で神岡さんの首を絞めて殺した。殺して服を脱がせたあと、神岡さんを解体した」と供述。
しかし、再逮捕後の調べに対しては「黙秘します。黙秘する理由も黙秘します」と話しているということです。
また、これまでの警察の調べで「自宅の玄関から出てきた神岡さんを襲った」と話していたことが分かっているほか、2人は面識はなかったとみられています。
大阪地検は、鑑定留置を行う理由として「犯行当時の精神状態を調べるため」としていて、約3か月間で専門家による精神鑑定などを行い、起訴するかどうかを判断するとみられます。