富山県内のホテルや旅館 キャンセル少なくとも約9200人
能登半島地震の影響で富山県内のホテルや旅館ではキャンセルが相次いでいます。県内のホテルや旅館などで作る組合によると、地震に伴うキャンセルは少なくともおよそ9200人、損失額は1億3500万円に上る見込みです。
黒部市宇奈月温泉の老舗旅館・桃源では来月にかけてキャンセルが相次いでいます。
桃源 女将 石田有紀さん
「600万円ほどのキャンセルが出ている。年末に活きガニを仕入れていたが、キャンセルで残っている」
こちらの旅館では給湯用の管が破損し、5部屋が水浸しになる被害がありましたが、その他の部屋は無事でした。宇奈月温泉の旅館は建物への被害は少なく多くは通常の営業を続けています。
しかし県内では地震が断続的に発生している影響で宿泊を控える動きがでていて、県ホテル・旅館生活衛生同業組合のアンケート調査では、地震に伴うキャンセルは全体ではおよそ9200人、損失額はおよそ1億3500万円に上る見込みだということです。一方で、県内32の宿泊施設が、避難所としておよそ800人の受け入れが可能だと答えています。
また、地震の影響は宇奈月の冬の観光にも。黒部峡谷鉄道の宇奈月駅近くの新山彦橋を渡る冬のプレミアムツアーは予定通り運行していますが、この3連休に申し込んでいた118人のうち半数以上が地震後、参加をキャンセルしました。
きょう、神戸市から参加した親子は。
神戸市から参加の親子
「きのうもホテルで揺れて怖かった。(Q気持ちを切り替えて)きょうは楽しむ」
黒部峡谷鉄道 谷本悟チーフマネージャー
「十分な安全確認を終えている。ひとりでも申し込みがあれば精一杯楽しめる努力をしたい」