4日現在 富山県内の被害まとめ 能登半島地震
石川県の能登地方で発生した地震で、富山県内でけがをした人は37人となっています。
県によりますと、建物の外壁の下敷きになったり逃げようとして転倒したりして富山市や氷見市、高岡市などで37人がけがをしました。このうち重傷は、富山市で2人、射水市で1人です。
家屋への被害は、4日午前の時点で全壊が氷見市で2棟、一部損壊が魚津市で7棟などあわせて48棟の被害が確認されています。このほか高岡市でもおよそ96棟の住宅被害があったということで市が確認しています。また、火災による被害が富山市などであわせて5件発生しました。
断水の被害も続いています。4日午後4時の時点で、氷見市でおよそ9100世帯、高岡市で39世帯、小矢部市は40世帯で断水が続いています。
4日午前時点での避難所の開設状況です。氷見市は10か所で開設し、163人が避難しています。高岡市は21か所で開設し、107人が避難しています。射水市は7か所で開設し、77人が避難しています。このほか小矢部市では避難所1か所に8人が避難しています。
県内の道路では、小矢部市内山の国道359号線など崩落や段差などの被害が43か所で確認されています。
学校などへの被害も広がっています。氷見市の宮田小学校では、校舎の近くの道路が大きく沈み込みました。このほか、県内では、32の県立学校でガラスが割れたり天井材が落ちたりしたということです。また、福祉施設では、高齢者施設や保育施設など64の施設で被害が確認されています。
県内の交通情報です。JR氷見線は線路の復旧工事を行っていて5日まで運休し、6日の運転再開を予定しています。その他の路線や北陸新幹線は、平常運行です。
また、道路では能越自動車道が高岡インターチェンジから北の区間で通行止めで、緊急の車両に限り通ることができます。