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ハンド日本代表”天才司令塔”安平光佑選手 パリ五輪での活躍誓う

2024年5月28日 20:38
ハンド日本代表”天才司令塔”安平光佑選手 パリ五輪での活躍誓う
パリオリンピック開幕まで2か月を切りました。

県関係選手の出場が続々と決まっていますが、この選手もその一人、ハンドボール男子日本代表で氷見市出身の安平光佑選手です。

パリでは日本のエースとして活躍が期待されています。

5月12日までナショナルトレーニングセンターで行われていたハンドボール男子日本代表の強化合宿。

これまであまり注目されなかったハンドボールの合宿に集まった報道陣はおよそ40社70人!

そのカメラの先にいたのが、日本ハンドボール界に現れた23歳の新星、氷見市出身の安平光佑選手です。

安平選手
「ハンドボールは今までメジャーではなかったので、このオリンピックを通してもっとメジャーになっていったらいいなと自分で思っている」

男子日本代表は2023去年10月のアジア予選で優勝し、1988年ソウル大会以来となる自力でのオリンピック出場を決めました。

安平選手は決勝でチームトップの10得点を挙げるなど、出場した5試合全てで得点し優勝に大きく貢献しました。

安平選手
「日本代表はまだ(五輪で)ベスト8をとったことがないので、そこを自分は目標にしていきたい」

多彩なパスを操る「天才司令塔」、さらには創造性のあるプレーで観客を魅了することから「ファンタジスタ」とも呼ばれる氷見市出身の安平選手。

西條中学(氷見市)3年生のときにはチームの中心選手として「春中ハンド」と「夏の全国中学選手権」で優勝し、全国2冠を達成します。

中学時代の安平選手
「楽しくプレーできたのでよかったです」

氷見高校時代は、「選抜」「インターハイ」「国体」を制し、全国高校3冠を獲得。高校生離れした「パスセンス」など、その才能は「将来の日本のエース」としてこの頃から注目されていました。

その後はより高いレベルを求め国内の大学を中退し、海外のチームを渡り歩く安平選手。

現在はハンドボールが盛んなヨーロッパの北マケドニアでプレーしています。

安平選手
「自分の役割は味方を活かすプレーでゲームコントロールをしていくのが役割です」

身長172センチは、2メートルを超える選手が珍しくない海外では小柄ですが、持ち前のスピードで異次元のプレーを連発します。

コートを上空から俯瞰で見ているかのように自在にパスを操り、チャンスがあれば自ら切り込んでゴールも狙います。

相手を置き去りにするドリブルからノールックでパスを出すのが安平選手の得意なプレー。

世界のトップ選手をもあざむくそのパスセンスは、まさに「ファンタジスタ」そのものです。

安平選手
「やっぱりみんなに見てもらうからには、観客を沸かせるようなプレーも交えながらしていきたい」

今年の元日には、地元・氷見で自らも地震を経験した安平選手。

安平選手
「自分も被害にあったので大変さがわかるので、オリンピックでスポーツで感動を与えたいなと思う」

23歳の司令塔はどんなプレーをパリの地で見せてくれるのか。

男子日本代表は初戦で東京オリンピック銅メダルのスペインと対戦します。

網谷キャスター
地元愛が強い安平選手ですが、取材の中でこんな注目発言もしました。

安平選手
「昔はなかったので富山に実業団チームが、それが出来て自分は本当に幸せだなと思います。なので(海外挑戦が)終わったあとに少しでもそこでプレーが出来たらいいなと思う」

上野キャスター
この地元の実業団というのは今シーズンから日本リーグに参戦した「富山ドリームス」ですよね。

網谷キャスター
そうなんです!地元への熱い思いが感じられますよね、富山に来てくれる日も楽しみですが、まずはパリで大暴れしてその変幻自在のプレーで世界を沸かせてほしいと思います。
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