自転車も「ながらスマホ」厳罰化 道路交通法改正
今月から自転車の乗り方に関する法律が変わりました。
背景には、危険な運転による事故の増加があり、警察が市民への周知に向け取り組みを進めています。
長谷川記者のリポートです。
県内でも見かけるスマホを操作しながら自転車に乗る人。
こうしたいわゆる「ながらスマホ」について今月1日施行の改正道路交通法で罰則が強化されました。
ながらスマホによる事故が全国で増えていることが背景にあります。
自転車運転中にスマホを手に持って通話したり、画面を注視したりすると6か月以下の懲役または10万円以下の罰金に。
また、事故などの交通の危険を生じさせた場合は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科されることになりました。
法改正について街の人は。
「知らなかったです」「車を運転する側で周りを見てない自転車の方々にぶつかりそうになって怖い思いはしたなという経験はありますね」
「それは知りませんでした。罰則は知らなかった」「ちゃんと罰則が生かせるような形でパトロールする必要あると思いますし、必要な制度だと思います」
県民への周知を図ろうと、県警は先月31日に富山駅と周辺の駐輪場で自転車の利用者などに法改正の内容が書かれたチラシを配り注意を呼びかけました。
県警によりますと自転車運転中の「ながらスマホ」が原因の事故は県内で過去5年間に3件発生していて、なかには、衝突されて重傷を負った歩行者もいたということです。
富山県警交通企画課 今﨑貴史課長補佐「ながらスマホ、自転車に乗ってしてはいけないことです。しっかりルールを守って交通事故にあわないための運転をしていただきたいと思います」
改正道交法では、自転車の酒気帯び運転にも罰則が新たに設けられました。
違反者にお酒や自転車を提供した人にも罰則が課せられます。
悲惨な事故をなくすためルールの厳守が必要です。