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巧妙化する特殊詐欺 富山県内の状況は

2024年6月28日 20:01
巧妙化する特殊詐欺 富山県内の状況は

特殊詐欺にはさまざまな手口があり、年々巧妙化しています。富山県内での今年上半期の被害をまとめました。

6月23日までに確認された詐欺の被害は240件。このうち特殊詐欺は全体のおよそ7割を占めています。特殊詐欺のうち最も多いのは架空料金を請求する手口で、126件にのぼっています。

2024年2月には、南砺市に住む60代の女性が、NTTの職員を名乗る男から「携帯電話料金が未払い」と言われたり、セキュリティ会社を名乗る男から「家のインターネット回線がウイルスに感染した」とうその連絡を受けたりして、合わせて2000万円余りをだまし取られました。

こうした架空の料金を請求する詐欺が増えていますので、気を付けてください。

また、詐欺にあうきっかけとして最も多かったのが、SNSや「ポップアップ」と呼ばれるウェブページ上で自動的に画面に表示される広告で、全体の6割以上を占めています。

2024年2月、富山市に住む70代の女性は、証券会社のアナリストを名乗る人物が「アドバイスを行う」とする広告を見て連絡を取り、金の取引への投資を勧められました。女性は指定された口座に合わせて5000万円を振り込みましたが、連絡が取れなくなりました。

5月には富山駅北の防犯カメラにも、特殊詐欺の受け子とみられる男が、高齢の女性から現金数百万円が入ったバッグを受け取ったとみられる一部始終が写っていました。詐欺の手口はこのように対面で、白昼堂々行われることもあります。

警察は「相手の話を安易に信じたり、うまいもうけ話には乗ったりせず、警察に相談してほしい」と呼びかけています。相談窓口は「#9110」または県警察本部の電話番号で、24時間受け付けています。

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