【山口天気 朝刊10/27】昼前後をピークに天気急変!速やかに安全確保できる心構えを。 今夜は「十三夜」…月が見える所は?
気象衛星による雲画像を見ると、日本海を中心に、所々で急速に発達した雲がみられます。秋晴れをもたらしていた高気圧が勢力を弱めるとともに、日本海には低気圧が進んできています。
この低気圧は、上空5500m付近でマイナス18度以下、11月下旬から12月、師走並みの冷たい空気…強い寒気を伴っています。山口県内においても、きょう27日(金)は、この上空の寒気の流れ込みで、地上は秋、上空は冬、という季節のアンバランスにより、大気の状態が非常に不安定になります。
きょう27日(金)は、朝は落ち着いた空模様でも、昼前後を中心に急激に雨雲が発達。突然の大粒の雨があちらこちらでありそうです。雷雲発生の確率も急激に高まり、雨とともに雷が立て続けに鳴り響くおそれがあるほか、場合によって、氷の粒「ひょう」が降ったり、竜巻などの激しい突風の心配もあります。
場合によっては激しい現象に遭遇する可能性も考えながら、危険を感じたら速やかに建物の中に逃げ込むなど、安全確保できる場所を意識して過ごす心がけをお願いします。
夕方頃になると上空の寒気の峠は越えて、いったん天気は持ち直す見込み。しかし夜にかけては、冷たい北風により、日本海側ほど時雨模様のにわか雨があるなど気まぐれな天気が続きそうです。
今夜は「十三夜」の、お月見の日でもありますが、夜は日本海側ほど時雨模様の雨雲流入で、月の観賞には厳しい天気。しかし、瀬戸内側、特に県東部の柳井方面ほど、チャンスあり、と見込んでいます。
日中の最高気温は、20度台前半の所が多い見込みで、非常に不安定な空模様のあとは、冷たい北風が吹き始める、と見込まれます。夜は日本海側ほど時雨模様の天気になるとともに、県内各地でだんだん風の冷たさは増してきますので、瀬戸内側で夜のお月見を楽しむ場合でも、上着を着込むなど、暖かくして過ごしましょう。
土曜日は、明け方頃まで日本海側でにわか雨が残りそうですが、日中は安定した晴天が戻り、その後、来週にかけてしばらくは晴れたり曇ったり。基本的には秋晴れの日々になりそうです。朝晩は紅葉が進むほどの強い冷え込みですが、昼間は日ざしが心地よい、という寒暖差の大きい日々も続く見込みです。
まずは目先、きょう27日(金)の非常に不安定な空模様に十分気をつけて、お過ごし下さい。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)