かわいくても危険「アライグマ」 石川県内での捕獲数が増加 生態系影響や農産物に被害
つぶらな瞳にしましま模様のしっぽ。かわいらしい見た目とは裏腹に、アライグマは人間や生態系に悪影響を及ぼす可能性がある特定外来生物に指定されています。
アライグマによる被害を可能な限り抑えるべく、小松市では6日、防除講習会が行われました。
「(農作物への)被害金額というのは、大体4億円くらいの数字で推移している。令和5年度は4億後半の数字ですので、もっと増えるのかなというのはあります」
40年ほど前テレビアニメの影響で人気を集め、海外から日本に入ってきたアライグマ。
しかし、その後、捨てられたり、逃げ出したりして野生化が進み、石川県内でも毎年捕獲されていますが、昨年度はその数が急増しました。
(グラフ②)
南加賀を中心に捕獲数が増加していますが、これ以外の地域でも目撃情報が相次いでいると言います。
この日の受講者や狩猟免許保持者以外は、捕獲が禁止されているアライグマ。専門家は見た目に反して凶暴な性格に注意が必要だと言います。
特定外来生物専門家・今井 涼子さん:
「見た目、可愛いかなとかで触りたくなるかもしれないですけど、野生動物ですので色んな病気を持っていますし、触ったりというのはやめていただいて、エサをやるというのもやめていただきたいと思います」
もし遭遇した場合は決して近づかず、石川県の担当課に連絡するよう呼び掛けています。