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海洋気象観測船「啓風丸」鹿児島港に寄港 線状降水帯の予測精度向上へ海上の気象データ集める内部は?

2024年7月31日 17:31
海洋気象観測船「啓風丸」鹿児島港に寄港 線状降水帯の予測精度向上へ海上の気象データ集める内部は?
 気象庁の海洋気象観測船啓風丸」が30日、鹿児島港に寄港し、報道陣に船内が公開されました。
 線状降水帯の予測精度の向上のため海上の気象データを集めている観測船の中には何があるのでしょうか?

 30日、鹿児島港に寄港したのは、気象庁の海洋気象観測船、「啓風丸」です。線状降水帯の予測精度の向上のため、海上で気象データを集めています。その一環で鹿児島港に寄港しました。

 予測精度の向上のカギを担うのがこちらのアンテナ。GNSSアンテナと呼ばれ、受信する電波の到達時間から水蒸気の量を観測します。

(気象庁環境海洋気象課 椿修二技術専門官)
「(電波は)水蒸気の量が多ければ多いほど到達するまでの時間が遅れる。その性質を利用して水蒸気の量を解析している」

 こちらは、ラジオゾンデと呼ばれる観測機器を付けた気球です。上空の湿度や風速などを観測し、線状降水帯の予測に役立てています。

(気象庁環境海洋気象課 椿修二技術専門官)
「いまだに線状降水帯の機構やメカニズムは解明されていない。私たちがとったデータがこれからその解明の一助になるのではないか」

 啓風丸は、8月3日に鹿児島を出港し、8月末まで海上での観測を行うということです。
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