鹿児島市の宇宿商店街が全国で１０組が選ばれる中小企業庁の「地域に輝く わがまち商店街表彰」を受賞しました。全国で商店街が減る中、どんな取り組みが評価されたのでしょうか？

　１９日午後、宇宿商店街振興組合の河井理事長などが塩田知事を訪ね受賞を報告しました。「地域に輝く わがまち商店街表彰」は中小企業庁が創意工夫を凝らした取り組みを続ける商店街に贈るもので受賞者は全国でわずか10組です。

　1992年に設立した宇宿商店街。 現在、32の店などが軒を連ねます。国道が近く市電の電停やJRの駅などがあり利便性の高い宇宿地区。最近は人気店が増え、ラーメン激戦区としても知られています。2009年には「がんばる商店街77選」、2017年には「はばたく商店街30選」、今回、初めて全国10選に入りました。

（宇宿商店街振興組合・河井達志理事長）
「1つ1つ積み上げてきたことが認められた。組合員一同大喜びしている」

　ショッピングモールが増えたこともあり全国で商店街が減る中、宇宿商店街はすぐそばのオプシアミスミやハンズマン、エディオンに賛助会員になってもらい「共存」を目指しています。

（宇宿商店街振興組合・河井達志理事長）
「非常に仲がいいですね。量販店さんと一緒にイベントにも協力してもらう。逆に我々が出て行って商店街の商品券の流通をお願いしたり。お互いにウィンウィンの関係をしっかり作りながら長い付き合いをさせてもらおうと考えている」


地元の神社の六月灯にも毎年協力して住民との繋がりを大切にしているそうです。

（内田直之キャスター）
「きょうは月に1度のイベント。おじゃったもんせ市が開かれています。一押し商品が並んでいる。きょうはおいしそうな唐揚げ、チャーハンなどが置かれています。お盆明けなので今月はきょう開催。毎月15日に開かれている。その理由がちゃんとあるんです」

（宇宿商店街振興組合・河井達志理事長）
「15日は高齢者のみなさん楽しい年金受給日。そういう日に地元のものを買って地元の店がどういう店か知ってもらうきっかけを作るのは大事なことだと思う」

年金暮らしをするお年寄りに喜んでほしいと月1のセールを20年近く続けています。

★買い物客
「おじゃったもんせ市は毎月来ます。これが唯一楽しみで来てます」

　行政に根気強くお願いして商店街のバリアフリーも実現しました。独自の取り組みを続ける宇宿商店街。目標は「鹿児島で住みたい街ナンバー1になること」だということです。