石巻・田代島の民話がアニメ化「いつまでも幸せに暮らしました」
宮城県石巻市に伝わる民話を題材にしたアニメーションが制作され11日、地元住民を対象とした上映会が開かれた。
これは、日本の海にまつわる民話を親しみやすいアニメにして伝えることで次世代を担う子どもたちに美しい海を引き継ごうと日本財団などが7年前から取り組んでいるプロジェクト。
アニメのナレーター
「いつものように漁にでましたが、その日に限って魚がちっとも獲れません」
11日、上映されたのは、魚が獲れずに困っていた母親思いの青年が、夢のお告げ通りに観音堂を作ったことで、観音様が島に上陸しその後、島全体が豊漁に恵まれるようになったという石巻市田代島に伝わる民話を元にした新作。
アニメのナレーター
「この島の人たちは、観音様に見守られ、いつまでも幸せに暮らしました」
上映会には、約60人が訪れ、地元を舞台にした作品に見入っている様子でした。
アニメを観た人
「とても面白くてよかった。地元の海や魚が暮らしやすいようにごみを捨てないようにしたい」
アニメ監督 沼田心之介さん
「海を大切にする文化を伝えられたらと思って作った」
上映された作品は動画配信サイトで12日午前10時から公開されるという。