【クマを住民が撮影】民家近くに現れたクマ イノシシ捕獲用オリのエサ食べる 食べた後はオリひっくり返す(宮城・大崎市)
クマの目撃情報が相次ぎ、宮城県は出没警報を11月末まで延長している。
宮城・大崎市では、民家の近くにたびたび現れるクマの姿を、住民が撮影した。
11月14日。大崎市鳴子温泉新田地区の林道で撮影された映像だ。
一頭のクマが、イノシシ捕獲用のオリの中をのぞいたり、上に登る様子が確認できる。
17日、撮影した現場を案内してもらうと、林道に設置したオリは崖下へと落下していた。
クマは80キロはあるというオリを動かし、残った米ぬかを食べていったという。
撮影者の父親・遊佐武俊さん(84)「イノシシを捕獲するために、オリを仕掛けたわけですよ。そこにエサを求めてクマがやってきて、イノシシより先にエサを食べて、食べた後にオリを沢の方にひっくり返したと。私は物心ついて70年になりますけど、こんなにクマが出没するのは初めてです。例年の3倍くらい」
また、この場所から600メートルほど離れた自宅敷地内でも、10月初め頃からつい先日まで、クルミを狙ってクマが連日のように現れていたという。
撮影者の母親・遊佐すせ子さん(80)「私たちも怖くて怖くて、犬小屋にいる犬も怖いから犬小屋からでないんです。孫が夜遅いんだけど、クルミの木の下で目が光って(クマが)こっちを見ているので、怖くて駄目だって毎日家に帰ってきます」
宮城県内の今年度のクマの目撃情報は、11月10日現在 982件で、10月の目撃件数は過去5年平均の3倍となっている。
宮城県は、引き続き、朝晩の行動を避ける、クマ鈴やラジオを鳴らすなど、クマと遭遇しにくい対策をとるよう呼び掛けている。